今回のテーマは、UXデザインを始める方に向けた16の基本原則です。私たちサンアンドムーンがUXデザインの出発点を「原則の理解」に置くのは、設計の判断軸が明確であってこそユーザーに届く体験が生まれると考えているからです。
設計の基礎をつくる8原則
ユーザー中心設計(すべての判断基準はユーザーにある)、一貫性(ボタン・配色・用語を揃えて迷いを防ぐ)、階層構造(情報の優先順位を視覚的に整理する)、フィードバック(操作に対して反応を返す)、使いやすさ(見た目と操作性の両立)、ユーザーの習慣(慣れたUIを参考に直感的操作を促す)、見つけやすさ(情報に迷わずたどり着けるナビゲーション設計)、アクセシビリティ(色覚や操作デバイスの多様性への配慮)——これら8つがUX設計の基礎を形成します。
体験の質を高める8原則
直感性(次の操作が感覚でわかる明快さ)、読みやすさ(タイポグラフィ・行間の最適化)、視認性(重要な情報を目立たせ補足は控えめに)、柔軟性(ショートカットで上級者にも対応)、エラー防止(入力チェックでミスを防ぐ)、エラー回復(Undoや復元機能でストレスを最小化)、ミニマルデザイン(装飾を排除してコンテンツに集中させる)、コンテキスト理解(ユーザーの状況・目的を踏まえた設計)——この8原則が体験の質を決めます。
16原則を「判断の軸」として使う
これら16の原則は、設計の判断に迷ったときに立ち戻る軸として活用することが大切です。新しいUIを設計するとき、改善案を評価するとき、チームで合意形成を図るとき——それぞれの場面でこの原則群が議論の基盤になります。「ユーザーにとってどうか」を問い続けることが、良質な体験設計への道です。
まとめ
UXデザインの16原則は、あらゆる場面で設計の判断軸となる土台です。実際の設計・改善の場面で少しずつ意識することから始め、「ユーザーにとって、この設計は正しいか」を問い続ける姿勢こそが、使われるデザインへの第一歩になります。
記事監修

中谷 浩和
株式会社サンアンドムーン|代表取締役
1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。
国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、 上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。






























