優れたサイトマップを構築するための情報アーキテクチャの原則

ユーザーにとって「迷わない」「探しやすい」Webサイトをつくるために、UXデザイナーが重視すべき要素の一つが情報アーキテクチャ(IA)です。中でも、EightShapesおよびCurious Squidの創設者であるダン・ブラウン氏が提唱した「情報アーキテクチャの8つの基本原則」は、構造設計の指針として多くのプロフェッショナルに支持されています。この記事では、それぞれの原則と、サイトマップやページ設計への実践的な活用方法についてご紹介します。

情報アーキテクチャの8つの基本原則

1. オブジェクトの原則

コンテンツは生きている。変化と成長を前提に設計する。
コンテンツは一度作れば終わりではなく、更新や追加が継続的に発生します。IA設計では、コンテンツが将来どのように変化するかを見越して、柔軟に拡張できる構造を設けることが重要です。

2. 選択の原則

ユーザーには「少ない選択肢」の方が行動しやすい。
多すぎる選択肢は混乱を招きます。階層を適切に設計し、ナビゲーションやカテゴリを絞ることで、ユーザーが目的の情報へスムーズにたどり着ける導線が生まれます。

3. 情報開示の原則

今必要な情報だけを見せ、詳細は段階的に。
すべてを一度に提示せず、必要に応じて情報を徐々に開示していく設計は、ユーザーの集中を助け、操作性の向上にもつながります。

4. 模範の原則

人はカテゴリーで物事を理解する。
異なる要素を「意味のあるグループ」に整理することは、ユーザーが構造を直感的に理解するために不可欠です。カテゴライズされた情報は記憶にも残りやすくなります。

5. フロントドアの原則

ユーザーはトップページ以外からも訪れる。
検索エンジンやSNS、広告などを通じて、サイトの特定ページに直接アクセスするケースが増えています。トップページだけでなく、すべてのページが“初めての訪問”に対応できる設計が求められます。

6. 複数分類の原則

人は多様な視点から情報を探す。
ユーザーはカテゴリ、タグ、目的、業界など、さまざまな切り口で情報を探します。複数の分類方法を用意することで、探索しやすい設計になります。

7. フォーカスナビゲーションの原則

ナビゲーション設計には戦略とロジックが必要。
ナビゲーションは単なる「メニュー」ではなく、情報構造の反映です。サイトの目的、ユーザーの行動パターン、コンバージョン導線などをふまえた設計が欠かせません。

8. 成長の原則

コンテンツは増え続ける。その前提で設計する。
ローンチ時の規模だけでなく、将来的なコンテンツ増加にも対応できる構造を意識しましょう。たとえば、カテゴリごとのサブページ設計や、拡張可能なテンプレートなどが有効です。

まとめ

これら8つの原則は、ユーザー視点を重視したIA設計の核となる考え方です。UXデザインの現場では、「ただ整理する」だけでなく、“なぜその構造なのか”を説明できるIAの設計ロジックが求められます。 サイトマップやコンテンツ設計を行うときは、ぜひこの8原則を振り返ってください。

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