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すべての人に届くWebサイトへ。Vol.5|アクセシビリティは、SEOと同じ方向を向いている

前回の記事(すべての人に届くWebサイトへ。Vol.4|言葉と構造が、アクセシビリティを決める)では、見出しの構造や言葉の選び方が、アクセシビリティの根幹を支えることをお伝えしました。今回はその続きです。

今回のテーマは、アクセシビリティとSEOの共通点です。「人に伝わる設計」と「検索エンジンに読まれる設計」は、実は同じ方向を向いています。私たちサンアンドムーンがWeb設計において、アクセシビリティとSEOを切り離さずに考えているのは、その本質が同じ問いへの答えだからです。

検索エンジンもまた、構造を「読んで」いる

検索エンジンは、Webページの内容を「読んで」理解しようとしています。しかし、人間のように画面を見て判断することはできません。検索エンジンが頼りにしているのは、HTMLの構造やテキストの内容、リンクの意味といった「言葉と構造」の情報です。読み上げソフトのユーザーが見出しをたどってページの全体像を把握するように、検索エンジンもまた、見出しの階層構造から「このページは何について書かれているのか」を読み取っています。つまり、検索エンジンにとっても、読み上げソフトのユーザーにとっても、「ページの構造が論理的に整理されていること」が情報を理解するための前提になっているのです。アクセシビリティのための設計が、そのままSEOにも貢献する——この事実は、多くの方に知っていただきたいことのひとつです。

alt属性もSEOに効く

前回お伝えした画像のalt属性も、SEOと深くつながっています。検索エンジンは画像そのものを「見る」ことができないため、alt属性に書かれたテキストから画像の内容を推測します。丁寧に書かれたalt属性は、検索エンジンにページの文脈をより正確に伝えることができます。アクセシビリティのために書いたalt属性が、同時に検索エンジンへの説明にもなる——設計の丁寧さが、複数の効果をもたらすのです。

「誰にでも伝わる設計」がベースラインになる

アクセシビリティとSEOが同じ方向を向いているということは、「誰にでも伝わる設計」を目指すことが、結果として最も多くの人(と機械)に情報を届ける設計になる、ということです。難しい専門用語を平易な言葉に言い換える。見出しの構造を論理的に整える。リンクテキストを「こちら」ではなく具体的に書く——こうした取り組みは、読み上げソフトのユーザーにも、初めて訪れた方にも、そして検索エンジンにも、同じように「伝わりやすい」設計につながります。

まとめ

アクセシビリティとSEOは、「人と検索エンジンの両方に正しく伝わる設計」という同じ目標を持っています。見出しの構造、alt属性、平易な言葉——これらはアクセシビリティのための取り組みでありながら、SEOにも直接貢献します。「誰にでも伝わる設計を目指すこと」が、すべての人に届くWebサイトをつくる第一歩になります。

記事監修

中谷 浩和

中谷 浩和

株式会社サンアンドムーン|代表取締役

1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。
国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、 上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。

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