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「使いやすい」が信頼を生む──米政府が実践するUXの基本原則

今回のテーマは、ユーザビリティとは何か、そして米国政府が実践するUXの基本原則です。「誰でも使える」を目指す設計思想を、UI/UX設計の実践に結びつけて考えていきます。

「ユーザビリティ(Usability)」とは、ユーザーが目的を達成するまでの過程における「使いやすさ」のことを指します。米国政府のデジタルサービスでも、ユーザビリティはデジタル体験の信頼性・公平性・効率性を高めるための重要な柱として位置づけられています。単なる「見た目」や「操作性」ではなく、誰もが直感的に理解でき、ストレスなく利用できる設計こそが本質的なユーザビリティです。私たちサンアンドムーンがUI/UX設計の出発点を「誰が迷わず使えるか」に置くのは、こうした設計思想が信頼されるWebサイトの土台になると考えているからです。

「ユーザビリティ10原則」とは?

政府機関がデジタルサービスを設計・運用する際に従うべき「10のユーザビリティ原則」は、民間企業のUI/UX設計にも幅広く応用できる内容です。ユーザーのニーズを最優先にすること、明確なナビゲーションと階層設計、一貫性のある用語とラベル、読みやすいタイポグラフィと色使い、情報のグループ化と視覚的優先度、わかりやすいエラーメッセージ、モバイル・アクセシビリティへの配慮、ユーザーからのフィードバック手段、直感的なインタラクション設計、そしてデザインのテストと継続的改善——これら10の原則は、設計者の一方的な「美意識」ではなく、「使う人」の目線にどれだけ立てるかが問われる分野です。

民間企業にとっての示唆——公的機関に学ぶUXの視点

公共機関のWebサービスは、年齢・言語・デバイスの違いを越えて利用される必要があります。そうした制約の中で培われた設計思想は、民間企業のサイトにも十分に応用できます。たとえば、フォームの入力ミスを即時に知らせるインラインバリデーション、よくある質問を検索しやすいナレッジ設計、色弱や視覚障がいにも配慮したUIなどは、あらゆるユーザー層に対応する上で欠かせない視点です。ユーザビリティは特定の人のための配慮ではなく、すべての人にとっての「当たり前」を設計することです。そのために、テストを繰り返し改善し続ける姿勢が求められます。

まとめ

ユーザビリティの追求は、Webサイトにおける”やさしさ”の設計です。政府機関が示す10の原則は、誰ひとり取り残さない設計の羅針盤といえるでしょう。サンアンドムーンでも、こうした設計思想をベースに「誰もが迷わず使える」UI/UXデザインを追求しています。普遍的なユーザビリティを日常の設計判断に組み込むことが、信頼されるWebサイトへの第一歩になります。

執筆・監修

中谷 浩和

中谷 浩和

株式会社サンアンドムーン|代表取締役

1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。

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