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UI・UXデザインにおける「人間中心設計(HCD)」とは?

今回のテーマは、人間中心設計(HCD)です。私たちサンアンドムーンがUI/UX設計の出発点を「人間を理解すること」に置くのは、人が無理なく使えることを前提とした設計こそが、本当の使いやすさを生むと考えているからです。

なぜ今、人間中心設計が求められるのか

多くのサービスが「機能は豊富なのに使いづらい」という問題を抱えています。人は単調な作業にストレスを感じ、複雑な操作をすべて記憶することは困難です。こうした人間の特性に配慮し、「直感的に操作できること」「疲れていてもストレスなく使えること」を前提とする設計こそがHCDの本質です。ユーザーの文脈・感情・目的に向き合うことで、UIやUXの本質的な改善が実現します。

人間中心設計の3つのプロセス

HCDは共感(Empathize)・定義(Define)・反復(Iterate)の3プロセスで進みます。ユーザーリサーチで本音や潜在ニーズを理解し、課題とゴールを明確化し、プロトタイピングとテストを繰り返して最適解に近づける。このプロセスは一方向ではなく、行き来しながら深まり、ユーザーの変化に応じて継続的に見直すことが求められます。

UI改善とは”人の行動”をデザインすること

ボタンの配置、ナビゲーションのラベリング、エラーメッセージの文言——これらはすべて人間の行動に直結するUI設計の問いです。HCDでは、こうした判断をデザイナーの直感だけで決めるのではなく、ユーザーの観察やテストをもとに積み重ねます。「なんとなくきれい」ではなく「なぜそうするとユーザーが迷わないのか」を説明できる設計——それがHCDの考え方です。

HCDはプロセスではなく「姿勢」

HCDは単なる設計手法ではなく、「ユーザーのことをずっと考え続ける」という姿勢そのものです。技術的制約やビジネス要件が絡み合う中でも「この設計はユーザーにとって本当に良いのか?」という問いを手放さないこと。その問いが、使われるプロダクトを生みます。サンアンドムーンでは、Webサイトの設計・改善において、常にHCDの姿勢をプロジェクトの土台に置いています。

まとめ

人間中心設計(HCD)は「使う人のことを徹底的に考える」という設計哲学です。共感・定義・反復のプロセスを通じてユーザーの本質的なニーズに向き合い続けること——その積み重ねが、本当に使われるプロダクトを育てます。「使いやすさ」の起点を「人間理解」に置くことが、価値あるUX設計への第一歩になります。

記事監修

中谷 浩和

中谷 浩和

株式会社サンアンドムーン|代表取締役

1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。
国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、 上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。

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