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Vol.4|Webリニューアルを、正しい順序で進めるために

前回の記事(Vol.3|ブランドとは「らしさ」である)では、ブランドは大企業だけのものではなく、どんな会社にも「らしさ」として育てられることをお伝えしました。今回はその続きです。

今回のテーマは、Webリニューアルを正しい順序で進めることです。デザインから入りがちなリニューアルを「なぜ」から始めることが、成果につながる鍵になります。UXデザインの出発点を、私たちサンアンドムーンは「デザインの前にある問いに答えること」に置いています。

リニューアルは「なぜ」から始まる

Webサイトのリニューアルを決めるとき、背景には何かしらの「理由」があるはずです。問い合わせが減っている、採用に使いたい、会社の雰囲気が変わったからサイトも変えたい——どれも正当な理由ですが、それぞれによって、やるべきことがまったく違います。「なぜリニューアルするのか」を明確にしないまま進めると、制作途中で「何を優先すればいいかわからない」という迷いが生まれます。デザインの方向性についての議論が長引いたり、完成後に「なんか思っていたのと違う」という感想が残ったりすることも、多くの場合「なぜ」が曖昧だったことに起因しています。「なぜやるか」が明確であれば、判断の軸が生まれます。何か迷ったとき、そこに立ち返れるからです。

「誰に」「何を」「どう届けるか」の順序

リニューアルを正しい順序で進めるとき、デザインの前に決めるべきことが3つあります。「誰に届けるか(ターゲット)」「何を伝えるか(メッセージ)」「どんな行動を促すか(ゴール)」——この3つが固まって初めて、デザインの方向性が見えてきます。デザインは「目的を達成するための手段」です。目的が決まっていないのにデザインを先に考えると、どんなにきれいなサイトができても、成果に結びつかないことがあります。

「完成後」をイメージして設計する

もう一つ大切なのは、「完成後の運用」を先に考えることです。誰がコンテンツを更新するか、どのくらいの頻度で変更が必要か、どんな改善を続けていくか——これらを制作前に決めておくことで、「更新しやすいCMS設計」や「改善しやすいページ構成」という視点が生まれます。「公開して終わり」ではなく「公開してからも育てられる」設計をすること。それが、長く成果を出すWebサイトの条件です。

まとめ

Webリニューアルは、デザインから入るのではなく「なぜリニューアルするのか」という問いから始めることが大切です。ターゲット・メッセージ・ゴールが固まってから初めて、デザインの方向性が定まります。そして「完成後の運用」を先に想定した設計が、長く成果を出すWebサイトへの第一歩になります。

記事監修

中谷 浩和

中谷 浩和

株式会社サンアンドムーン|代表取締役

1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。
国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、 上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。

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