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Vol.5|Webサイトに、会社の想いを込めるということ

前回の記事(Vol.4|Webリニューアルを、正しい順序で進めるために)では、リニューアルは「なぜ」という問いから始めることが、成果への近道であることをお伝えしました。今回はその続きです。

今回のテーマは、Webサイトに会社の想いを込めることです。情報が正確に並んでいるだけでは届かない「雰囲気」の力と、ブランドとデザインが揃うことで生まれる信頼感について考えていきます。UXデザインの出発点を、私たちサンアンドムーンは「情報ではなく、伝わる体験の設計」に置いています。

訪問者は、情報より”雰囲気”を感じている

人がWebサイトを訪れるとき、意識的に文章を読む前に、もっと直感的な判断が先に起きています。「なんかいい感じ」「なんか信頼できそう」「なんか合わなそう」——この”なんか”が、次の行動を大きく左右します。この直感は、色使い、フォント、写真の雰囲気、言葉のトーン、ページの余白感など、さまざまな要素が合わさって生まれます。どれかひとつが突出して優れていればいいというわけではなく、それらが一貫した印象を生み出しているかどうかが鍵です。たとえば、「温かみのある会社です」と書いてあっても、サイト全体がクールで無機質なデザインだったら、言葉と雰囲気がちぐはぐに感じられます。雰囲気が整っていると、言葉が届きやすくなります。

「想い」は、言葉だけでは伝わらない

「私たちは、お客様の立場で考えます」「品質にこだわっています」——こうした言葉は、多くの会社が使っています。でも、その言葉をどんな書き方で、どんなデザインの上に、どんな写真と並べて置くかによって、届き方はまったく変わります。想いは言葉だけで伝わるものではなく、ビジュアルと言葉が一体となったとき、はじめて「信頼感」として届きます。サンアンドムーンがリニューアルのプロジェクトで大切にしているのは、「何を言うか」だけでなく「どう見せるか」の設計です。

「想いを込める」は、具体的な設計の話

「Webサイトに想いを込めたい」というのは、抽象的に聞こえるかもしれません。でも実際には、とても具体的な設計の話です。どんな写真を使うか。ボタンの言葉をどう選ぶか。スタッフの顔を出すか出さないか。お客様の声をどう見せるか。問い合わせフォームの一言をどう書くか——こうした小さな選択の積み重ねが、「この会社らしさ」を作っていきます。想いは設計できます。そしてその設計の積み重ねが、訪問者の心に届くWebサイトをつくります。

まとめ

Webサイトに会社の想いを込めるとは、情報を正確に並べることではなく、デザインと言葉が一体となった「体験」を設計することです。訪問者が無意識に感じる「雰囲気」が信頼感の土台になります。写真・言葉・レイアウト、それぞれの小さな選択を丁寧に積み重ねることが、想いが伝わるWebサイトへの第一歩になります。

記事監修

中谷 浩和

中谷 浩和

株式会社サンアンドムーン|代表取締役

1976年創業のデザイン事務所を前身に、Webコンサルティング・UI/UXデザインを専門とする。
国際標準のUX設計プロセスを学ぶ Google UX Design Professional Certificate を取得し、 上級ウェブ解析士 としてデータ主導のサイト改善にも精通。デザイン思考を軸に、ユーザー認知・行動・文脈からWebサイトの課題を捉え直し、成果につながる設計へ落とし込むことを使命としている。システム設計、フロントエンド技術、SEO・パフォーマンス改善まで技術知識を横断し、サイト全体を見通したディレクションを得意とする。自動車メーカー、銀行・クレジットカード、保険などの大手から中小企業まで、数値で検証しながら改善を積み重ねる実践的なコンサルティングを提供している。

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